皆さんは、「メラビアンの法則」というものを知っていらっしゃいますでしょうか。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンの研究によると、対人関係においては、話し手が聞き手に与える影響のうち、「話している内容」が7%、「話し方、声のトーン」が38%、「表情や立ち居振る舞い、見た目」が55%で構成されているという、結果が出ています。
つまり、どんな素晴らしいトークを繰り広げても、身だしなみがだらしなかったり、姿勢が悪かったり、目つきが悪かったりすると、相手の受ける印象は見事に半減してしまうのだそうです。
では、「良い印象を与える立ち居振る舞い」とはどのようなものなのでしょうか。
以下の点をしっかり読んで、初対面で良い印象を与えられる人になりましょう。
基本の立ち方
まず、地面にかかとをしっかりとつけ、胸を自然に張り、一呼吸をして背筋を伸ばします。
吐く息とともに両肩は力を抜いて、心持ち少し下げましょう。
両腕は力を入れずに自然に下ろし、手は指を揃えスカート(ズボン)の両側の縫い目に添えます。
ゆっくりと顔を天井に向け、そのままあごを引き、視線は水平か、やや下に向けます。
基本的に、あごが上がると、目線が高くなります。
すると、高くなった目線が相手を見下ろしているような印象を与えてしまいます。
あごは軽く引いて相手と目線の高さが合うように意識しましょう。
基本の歩き方
基本の立ち方をベースし、あごを引いたまま、胸を張り正面を見ます。
膝を伸ばしたまま、足を前に出し、かかとから下ろして地面に着地するように歩くのがポイントです。身体を上下左右に振らないように、颯爽と歩くイメージをすることも大切です。1本の線を意識して、まっすぐ歩くことが大切です。
歩きスマホの影響で、下を向きながら歩くのが習慣になっている女性も多いですが、歩く時はしっかり正面を見て、かかとを引きずらないよう注意しましょう。ヒールを履いている女性には、しばしば難しい動作に感じてしまうようですので、まずは、出来る範囲内での意識をするだけでも構いません。
上記のことを意識するだけで、綺麗な姿勢をキープしたまま、歩くことが出来るようになります。
初対面のお相手に素敵な印象を持ってもらえるように、まずは、今日お伝えした基本的な立ち姿や歩く動作などの綺麗な振る舞いから、ゆっくりマスターしていきましょう。
街中で思わず誰かに見惚れさせてしまうような、美しい動作が出来るようになるといいですね。